散骨や樹木葬ひいては合葬墓が、時代のブームのように取り上げられています。
それぞれに時代の要求があることで、即座に否定するものではありませんが...。
現実のそれは、実はごく少数派で、大多数の人は伝統のお墓を重んじておられます。
( 調査データから明らかなのですが、マスコミはすぐブームに飛びつきますから )
最初につくった折込みチラシです。
私も若い頃、自分のことは散骨で良いと考えていました。
でもその後、二つの事件が考え方を変えてくれたのです。
一つ目は長男の死。20歳で事故死しました。
勿論散骨など出来よう筈はなく、ちゃんとした墓を建てて入れました。
子を失った母親の心持ちを察すれば、当然のことでした!
それでも私自身のことは別で、相変わらず「俺は散骨でよい」言っておりました。
親鸞聖人の「われ死なば、骸は加茂川に入れて魚に与うべし」とか
小町の「われ死なば 焼くなう埋むな 野に晒せ 痩せたる犬の 腹を肥やせよ」とかの
かっこよい言葉に惹かれていたのかもしれません ^^;
それから10年。二つ目は私自身が人事不省に陥り救急車で運ばれて、
病院で気がついた時は親族に取り囲まれていました。
医師から駄目だと言われて家族が集合していたのです。
それから自分の死を真剣に考えるようになり、妻とも色々話すようになりました。
妻から「あなたはそれで良いかもしれないが、残された者の事を考えて!!」
といわれ、気づかされたのです。
お墓は残された人のためにもあるのだと!!