早いものでもう11月。
漢字に関心をもって、もう1年が経過しそうです。
継続は力と言いますが、継続するのに力がいるだけで、
漢字力は一向に力になりませんねぇ ^^;
さて、漢字の効用について司馬遼太郎さんの
街道をゆく「閩のみち」に面白い記事がありました。
紀元前の秦の統一で”共通語”としての漢文が大きな意味を持った。
もし漢字漢文がなかったら中国は統一されなかっただろう。
ローマ字のような表音文字では、方言ごとに分かれてしまい、
ヨーロッパと同じように国々に分かれていただろう。
この点漢字は表意文字で、文字の音は歴史的地理的に違っても
形と意味には変化がなく、天下の隅々に通用した。
今世紀の黒竜江省の漁民もすべてわかる。
こういう時間と空間を超えた記号を持つ文明は他にない。
日本でも伝わった時によって、唐音で読んだり、
宋音で発音するが、字は同じですね。
行脚...あんぎゃ(宋音)でギョウキャクとは言わない。
漢字...これは文明なんですねぇ。
漢字を覚えられなくて、全部ローマ字かひらがなにすれば良い
と思ったことがありますが、なんだかなぁであります。