感傷

若い頃によく聞いた音楽が流れてくると、つい引き込まれます。

 そのころの景色や匂いまで蘇るようです。

感傷に浸る暇があったら、前向きに働きなさい。

団塊世代の僕たちは、そう教えられて育ちました。

 

もうそろそろイイんじゃないかな。

たまには静かに遠い日の思い出の中にどっぷりつかっても。

 甘いも辛いも酸いも苦いも、過ぎた日々はただ懐かしく...。

 

若い頃から詩や和歌に興味がありました。

が、それを職業に出来るというのは実感が湧きませんでした。

絵や彫刻ならともかく、詩や和歌はしょせん言葉じゃないかと..。

 

しかし、漢字を学んだり文章を書いているうちに、

表現しきれない思いを代弁してくれる、或いは

新しい表現を見出してくれる、それが詩人であり歌人なのだと

思うようになりました。

 

若いころ親しんだ谷川俊太郎をまた読み直しています。